西塔のほとけさま

西塔の内陣 昭和57年に再建された西塔ですが、その中には釈迦四相像という4体のほとけさまが東西南北の方向に向かって鎮座されております。

 東塔と同じ建築意匠で並立していた西塔は、当初は心柱礎石に仏舎利を奉安し、その初重内部には、釈迦八相図のうち後半場面四景を塑造の群像であられして安置していました。それら塑造釈迦八相像は、享禄の兵火で西塔が炎上した時に塔もろとも焼失してしまいましたが、昭和51年(1976年)の西塔跡発掘では焼損した塑像断片が大量に出土しました。

 

  昭和56年(1981年)に西塔は平城京時代の姿に再建され、塔下には再びインド請来の仏舎利が納められ、さらに初重塔内の心柱四面に安置されたのが、降魔成道、初転法輪、涅槃の三体と弥勒説法像一体です。作者は近代彫塑界の重鎮.沢田政廣氏です。

 

降魔成道

   四体四相の如来像のうち、東面に安置されるのは、降魔成道相の釈迦如来で、袈裟を偏担右肩に着け、右手を伏せて触地印をとります。

初転法輪

   南面の像は両手を胸前にして転法輪印を結んでいます。

  西面は右脇を下にして頭を北にして床台上に横たわる涅槃の釈迦で、後屏には対向する二飛天が仏陀を供養するさまを浮彫であらわしています。

 以上三相の釈迦像は、ブッダガヤの菩提樹下で悟りを開いた仏陀が、鹿野園で仏として初めての説法をして以来・四十年の伝道をなしとげ、クシナガラ城外で入減されるまでを象徴的にあらわしたものであります。

 弥勒如来

  北面の弥勒如来坐像は、釈迦の入減によって見仏聞法の機会を失った衆生が、やがて次の仏陀として出現が約束されている、弥勒如来によって竜華樹下で救済されるという至福に満ちた弥勒経説の予言の内容を彫像で具体化したものです。

 

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