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吉祥天女画像 【国宝】 奈良時代

吉祥天女画像 国宝 の写真

 吉祥天女[きちじょうてんにょ]は福徳豊穣の守護神として崇敬され、この吉祥天女の前で年中の罪業[ざいごう]を懺悔[さんげ]し、除災招福を祈る、いわゆる吉祥悔過[きちじょうけか]の本尊として祀られています。

 薬師寺では正月に行う法要 修正会[しゅしょうえ]が吉祥悔過法要にあたり、宝亀2年(771)以降行なわれています。毎年1月1日〜3日まで国宝・吉祥天画像を、4日〜15日まで平成の吉祥天を修正会のご本尊として金堂薬師三尊像の御宝前にお祀りします。

 この吉祥天像のお姿は光明皇后[こうみょうこうごう]を写したと伝えられ、麻布に描かれた独立画像としては、日本最古の彩色画です。

慈恩大師 【国宝】 平安時代

慈恩大師 国宝 の写真

 慈恩大師[じおんだいし](631〜682)は、名を大乗基または単に基と呼び、17歳で玄奘三蔵の弟子となり、瑜伽唯識の法を究め、『成唯識論[じょうゆいしきろん]』という書物を完成させて法相教学を集大成し、法相宗を開かれた宗祖です。後世「百本の疏主、百本の論師」と呼ばれ崇敬されました。慈恩大師の命日にあたる11月13日には慈恩大師のご遺徳を讃嘆し、伝統的な講問論議を行なう慈恩会[じおんね]が厳修[ごんしゅう]されています。

二天王像

 平成3年(1991)に復元復興された二天王像は、享禄元年(1582)の兵火により中門とともに焼失しました。その後約400年復興をみることがありませんでしたが、昭和59年(1984)お写経勧進により中門が復興され、それに伴う発掘調査により裸形の仁王像ではなく武装した二天王像ということが判明しました。二天王像の形式は、中国西安大雁塔の門垣にある線彫の仁王像や、法隆寺の橘夫人厨子の扉絵等を参考に致しました。

二天像 の写真

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