
《夏休み展》 薬師寺東塔 和釘特別公開 「千年の釘発見??」について
古代の仏教建築には一部に和釘を使用しており、過去の東塔の修理の中で数本発見されたものが保管されています。
薬師寺では白鳳伽藍復興に際し、東塔から発見された和釘をもとに白鳳時代の和釘を復元し諸堂に使用してきました。白鳳時代の釘の特徴や復元に至る経緯、復元にむけての鍛冶職人の思いをまとめた説明文「千年の釘にいどむ」が光村図書出版小学5年国語教科書に、平成17年度から10年にわたり掲載されており、平成25年度はおよそ70万人の小学生が学習しています。本展では「千年の釘にいどむ」に掲載されている白鳳時代の和釘と、復元された和釘を特別展示致します。
また、薬師寺東塔は史上初の全面解体修理中で、解体作業の中で新たに和釘が発見されました。時代の特定はされていませんが、その一部を夏休み特別展として特別公開することが決定しました。
本展ではこの和釘を中心に、古代の金属製品について学びます。
≪日 時≫
平成26年7月19日(土)〜平成26年8月31日(日)
8:30〜17:00 (受付は16:30まで)
≪場 所≫
薬師寺白鳳伽藍内 東僧坊
≪料 金≫
薬師寺拝観料のみで入場できます。(8月13日〜15日は特別料金)
大人500円 中高生400円 小学生200円
≪主な展示品≫
国宝・東塔使用 和釘(奈良時代2点・他時代未特定品)
復元和釘「千年の釘」
飾金具(国宝・薬師如来坐像台座内納入品・奈良時代)
国宝・東塔水煙(模型) 他
復元釘に触れるコーナー
鋳造で作られたお寺の法具紹介
※展示内容・展示品は入れ替えになる場合があります。
体験学習コーナー
【水煙グミ作り】
(※写真はイメージです)
どろどろに溶けた金属を型に流し、冷やすことで形を作る鋳造(ちゅうぞう)と
いう技術を、グミを作りながら勉強します。
グミの形は、1300年前から国宝・東塔の最頂部に祀られてきた
「水煙」の中から笛吹童子の姿をとりました。
おかげさまでたくさんの方に体験していただきました!来年の考古学研究スイーツも乞うご期待♪
夏休み展は8月31日まで開催中ですので、ぜひお越し下さい!
〔水煙とは〕
塔の上層部を相輪といいます。
その更に上部に尊い塔が火災にあわぬようにとの願いをこめて、水煙が祀られています。日本全国の塔で飛天が舞い降りる姿を有するのは薬師寺のみであり、水煙に透かし彫りされた24人の飛天は笛を奏で、花を蒔き、衣を翻し、祈りを捧げる姿で、晴れ渡った大空にみ仏を讃えています。
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【飾り金具しおり作り】
(※写真はイメージです)
10×5cmの金属板に飾り彫りをする、「彫金細工」の疑似体験学習。
デザインは薬師寺に伝わる伝統的な模様の型金を用意しているので、
だれでもきれいに作れます。
もちろん自分でオリジナルの模様をデザインすることも可能です。
ひもを通し、しおりにしておみやげに出来ます。
≪場 所≫
東僧坊 特別展会場内
≪参加対象≫
だれでも (予定数になり次第終了します。)
≪参 加 費≫
1枚300円
≪所要時間≫
10分〜15分
PDFポスターはこちら
§お問い合わせ§
〒630-8563
奈良県奈良市西ノ京町457
法相宗大本山薬師寺
Tel:0742-33-6001
Fax:0742-33-6004
担当 加藤大覺(たいかく)
