
最勝会(さいしょうえ)とは
神仏の国、日本では、勅使[ちょくし]の参向を受け行なわれた幾多の仏教儀式の中でも、特に代表とされる三つの法会がありました。日本三大会(南京三会)と呼ばれた法要の一つが平成15年に約500年ぶりに復興された最勝会です。
国家安泰や五穀豊穣などを祈る法要であり、また官僧の任命の為の国家試験の場でもありました。
大講堂で繍仏阿弥陀変相図[しゅうぶつあみだへんそうず]をご本尊とし盛大に執り行なわれていましたが、享禄元年(1528)に繍仏、お堂ともに焼失し、法要も途絶えてしまいました。
平成15年(2003)大講堂復興と共に平成の世に甦る事となりました。堂内では講師・読師の声が響き渡り、燈明の淡い光に弥勒三尊が浮かび上がる中、厳かな雰囲気で最勝会が厳修されます。

