
復興された法衣と袈裟について
最勝会の復興に伴い法要に使用される衣帯[えたい]も復興されました。現存する資料が少ない為、これらは正倉院の中に納められている袈裟や、国宝である薬師寺僧形八幡神像、慈恩大師画像などを参考に制作された『袈裟』『沓[くつ]』です。
袈裟(糞雑衣[ふんぞうえ]) |
![]() 木蘭 |
![]() 紫甲 |
![]() 呂甲 |
![]() 青甲 |
沓(草鞋[そうかい]) ![]() |
衣
袖丈を短めに作り、薬師寺で現在も着用されている重衣[じゅうえ]を基本としています。
袈裟
正式には糞雑衣[ふんぞうえ]といい、元々はぼろ布を接ぎ合わせるように作られたものを表します。僧侶の階位によって色が分けられています。
袴
正倉院の葡萄唐草文様[ぶどうからくさもんよう]を模して大口に作られています。
沓[くつ]
木に布を張り付けて作られた沓は、慈恩大師画像に描かれた絵を元に復興されました。唯一装飾的な外観として、縁には金色をめぐらせています。
これらの色彩や配色は、薬師寺の衣帯の色区分である木蘭[もくらん]・紫甲[しこう]・呂甲[ろこう]・青甲[しょうこう]を基本として考えられています。
