
三神像 【国宝】 平安時代

平安時代前期の寛平年間(889〜898)に薬師寺別当栄紹[えいしょう]によって勧請祭祀[かんじょうさいし]された薬師寺鎮守八幡宮の三柱の神像で、ひとまわり大ぶりに造られた僧形八幡神[そうぎょうはちまんしん]を中心にし、向かって右に神功皇后[じんぐうこうごう]、向かって左に仲津姫命[なかつひめのみこと]を配した三神一具の像として安置されています。木彫神像として最古の作例に属し、小像とは思えないほどの堂々とした姿で、三体それぞれが形・彫り・彩色の面で相互に変化と対照を考えた入念な表現が行なわれています。
